今日は運営のおしごとのお話。

人事考課とは
1年を2期に分けて目標設定をしていく人事考課を行なっています。人事考課の内容や、目標の達成度により来年度の昇給が決まるという、自分のお給料は自分で手に入れるという仕組みを採用しています。
1on1ミーティングもこまめにしているので、職員と話をするのは慣れているのですが、人事考課面接としては、やはり緊張する業務の一つです。
人事考課として、「自分の目標」「委員会としての目標」「事業所職員としての目標」に分けて目標を立ててもらっています。
本人がどんなことを目標にするのか、それ自体が教育の成果でもあります。何を問題と感じ、何に悩み、何を達成し、何を得意としているのか、色んな要素が含まれる目標は達成するしないに関わらず、その目標自体が職員の仕事の集大成です。
今回はその3つの目標を立ててもらっているうちの「自分の目標」についてのお話をしていこうかなと思います。
ライフワークバランス
「自分の目標」とはどんなものを立てているのかというと本当になんでもいいよ、と伝えています。
「本を月に1冊読む」「自分の時間を作る」「お風呂にゆっくり入る」「肩こりを治す」「家族と喧嘩しない」など、本当にさまざまです。
職員自身の目標を立ててもらって何をするかというと、まずは目標自体を検討し、その後具体策も共に検討します。それは達成可能な現実的な目標であるか、他者から見ても測定可能であるか、と言う点を検討していくのは他の目標と同じです。
抽象的なものは、達成度合いが明確なものへ変更しますし、目標に対して具体策が散らかっている場合は限定していきます。
その話し合いを通して、職員が自分の生き方や過ごし方、日々の気持ちに焦点を当て、自分のために考える時間を重要視しています。
ライフワークバランス、なんて言葉が多く聞かれる時代になりましたが、社会人の多くがワークはしているものの、ライフをワークと同じくらいの密度で過ごせているかというとそうではない気がしています。
親という役割があったり、パートナーがいたり、子どもとして関わらなければいけない人がいたり、社会生活を営む上で、人はたくさんの役割からくる義務を果たさなければいけない場面が多くあります。
ライフは生活なので、行わなければいけないものなのですが、それがいかに楽しめるか、仕事と共有することで、仕事がどうあれば生活が楽に過ごせるようになるのか、と言う連携を大切にしています。
有休消化の頻度や、訪問件数、仕事へのやりがいや求めるものなど仕事が変容できる部分は多数あるのでその連携を意識するためにも「自分の目標」を立ててもらっているのです。
人としてどうなりたいか
いつも伸びていきたい時期にいられる訳ではありません。停滞期があってこそ、学びたい時期も来るし、お子さんの発達過程において親が受ける影響は日ごとに異なるものであると思います。
でも、自分がどうなりたいのかは自分で決めていっていい事で、それは数ヶ月で変化するものではなく、数年、十数年かけて達成するものであると思います。
その中でこの事業所に勤めることで、近づけなかったとしても遠くはならない、その目標を見失うことがない環境で、職員のみんなには過ごしてほしいと思うのです。
事業所として職員の人生に寄与できることは何か、それは仕事を通して与えられるものでもありますが、私自身が職員の人生に参加させてもらったうちの一人として、何かできればと思っています。
せっかく出会った人生の中の数年、その時間を良かったなと感じてもらえる事業所でありたい、そういう管理者でありたいと思っています。
そんな私の根拠のない、運営のおしごとのお話、でした。


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