今日は運営のおしごとのお話。

気持ちの受け止め方
アンガーマネジメントとか、認知行動療法とか、感情への対処方法はたくさんありますよね。
一般的にも広まってきましたし、研修でその理論を応用した話を聞くことも昔より多くなってきたと思います。精神について学んでいくと、あの研修はこの理論の話をしていたんだ、これを適応したものだったんだと気づくことがよくあります。
管理者であっても、利用者さんや、支援者の方々、職員や家族、友人などたくさんの人と接していますし、全ての人への対応がいつも理性的でいられるかというとそうではない時もあります。
プライベートなら感情を露わにすることもできますが、管理者として接している人にはそうはいきません。
ですが、管理者であっても人間ではあるし、感情に引っ張られて理性的ではない対応をしてしまうこともあると思います。ですがそれではきっと、尊敬する管理者像であったり、職員が長期的に働きたいと思う職場の実現は難しくなってしまうのかもしれませんね。
理想通りの立ち振る舞いが常にできれば理想ですが、あくまでも理想になってしまいます。でも毎日色んなトラブルがあったり、苦情がきたり、インシデントが起きたりと色んなことがあります。果たしてそれはどうしたらいいのか、私も途方にくれる時もあります。
処理するには
自分原因論で考えましょう、なんて教科書みたいな考え方ですが、基本的に私は「みんなが私の人生のオプション」と言う生き方で過ごしています。
この人が与えてくる陰性感情は、私に何を学ばせてくれるんだろうと言う視点で見ることにしています。そうすると苛立つこと、悲しいこと、羨むこと、全てが私に大切なことを教えてくれるシグナルになります。
苛立つことは何かを正すことや、自分の何かを守るべきだと教えてくれている。悲しみはそれをどれだけ大切に思っていたかを教えてくれる。羨むことは自分に足りないものがあることを教えてくれる。
なので私は自分が怒ることが好きです。ワクワクしてくると言っても過言ではないと思います。それはとても未知なる体験で、私の気持ちを改めて教えてくれる素晴らしいツールだと考えているからです。
分かりあうためには
自分だけがその陰性感情を理解して楽しんでいても、管理者としての仕事はままなりません。管理者の仕事は職員を指導、教育することが非常に重要だからです。
そんな中、伝えなければいけないことに迷いますよね。これを言ったら不機嫌になるのではないか、周囲に悪影響を及ぼすのではないか、退職したいなんて言われたらどうしよう、と思うと分かりあいたいがための言語すら飲み込むべきなのではないかと思案してしまうタイミングもあります。
そんな時私は自分に問いかけます。
言わないと気付かないことは言おう。でも、言わないと気が済まないことは言わないでおこう。
悶々と考えると苛立ちが増えて行ったり、被害的に受け止めてしまうことがたくさんあります、でも私だって、人間なのです。それは仕方がないことでもあります。人よりたぶん、管理者分ストレスは多めなのです。測れないですが。
けれどそれは伝えることで後悔したり、大切な職員を失ったりしてはさらなる辛さを味わうことになってしまいます。
そんな時に自分に是非聞いてください。その伝えたいことは何なのかを。
言わないと気付かないことは言おう。でも、言わないと気が済まないことは言わないでおこう。
崖っぷちで立ち止まる、そして考える、それが管理者に与えられた仕事でもあります。
そんな私の根拠のない、運営のおしごとのお話、でした。


コメント