自分らしさが最強。

教育のトライ

今日は教育のトライのお話。

他者との差別化

これは自分への教育方針でもあるのですが、自分が自分である純度をいかに高められるかを目指しています。

他の事業所と差別化を図る上で、介入までのスピードやケアの質の向上、空き枠の融通さや幅広い疾患への対応など色々あるかとは思います。

それはきっと他の事業所でも目指すところで、叶えるのはやはり努力が必要ですが、できないことではないのかなと思います。

ではうちの事業所は他の事業所とどう差別化を図るのか、と言うと「職員全員が他者と差別化を図る」ことにしています。

もちろん私が圧倒的に差別化されることで事業所の看板とならなければいけない立ち位置ではあるのですが、自分一人より、職員全員際立っていった方が当たり前に事業所としての差別化は効果が高まりますよね。

その人という人間は私も含めて世界で一人しかいません。これ以上の有利な条件はない戦いです。私が私らしくある、それだけで世界一位を獲ることができるのです。こんな勝ち戦他にあるでしょうか。

そもそも誰なのか

私が私らしくいる、それを実現するためには何が必要なのか、と考えると一番最初で、一番重要なステップは「そもそもあなた誰なの?」を認識していくことです。

「看護師5年目で訪問看護に勤めています。出身は秋田で、姉と弟の3人兄弟です。」これでは自己紹介にはなっていないのです。きっと同じ話ができる人は秋田出身で何人もいそうです。秋田出身を強みと捉えることはできるのかもしれませんが「自分にしかできないか」というと、そういう雰囲気は感じませんね。

ありのままで、私が最強、なんて流行っている時期なのかもしれませんが、「そもそもあなた誰なの?」と言う問いに答えられてからがスタートなんです。

1on1ミーティングでもよく職員が「この事業所に来て人生で初めて自分て誰なんだろうって考えます」とよく言ってくれます。

例え、それが事業所として一時不利益となるような停滞しながらの自己省察であっても、私は見守っています。

勉強会で、情報共有で、ケアの仕方、書類の記載内容で「おっ、イラついてるな」「自分で変化しようとしているな」「やる気が落ちてるな」が伝わってきます。

それらをそのまま伝えていくこと、職員の前に立って、適切なフィードバックを返す鏡であることを心がけています。

どんなことが得意なのか、どんなことで怒りを表すのか、その対処方法の偏りや、いつも考えつく思考のクセ、得意な疾患や、接しやすいと感じる利用者さんなど、とにかく認識して本人にそのまま返していきます。

自分の個性や好き嫌いを出せない人は、一般的には好かれるかもしれませんが、爆発的なファンがつくには弱いのです。

顔が可愛いアイドルはたくさんいますよ。それは訪問看護での看護師免許くらい当たり前のもので、そこからダンスが上手い、コメントが面白い、食レポが得意、親も有名人、なんていろんな差別化がついてきます。

でもそのプラスの点のみにファンができるのかというとそうではないのです。ダンスがいつもちょっとずれている、料理がとてつもなく下手、学生時代は目立たなかった、肌トラブルに悩みがち、突然のコメントにはいつも噛みがち、そんな自分から見たら不利点でも、他者からはとてつもなく親近感が湧いたり、好感度が高まったりすることがあります。

そんな部分を引き立てて、気付いて、愛していくことがとても大切になってきます。

不純物を取り除いて、純度を高める

職員個々の強みや弱みが必ずあります。ですが、それをマスキングしてしまうものもあります。

それが職員の生きてきた過程でもあります。

本当は感情豊かなのに、いつも冷静にいようとしている。本当は自信がないのに、できないことも頑張ってしまう。自分は辛い時も、つい周りの人に気遣って笑っている。そんな生きてきて傷ついて、それでも進んできた過程で身についた生存戦略です。

それが本人は気付いておらず、無理した歪みの形ではなく、本人が自覚し、自分にしかない強みとして表現できるように関わっていきます。

個別性が強すぎるので「こうするよ」とは明確に言い難いのですが、職員一人一人と、真っ直ぐにいつも向き合うと言うことは全員に共通する関わり方なのかな、と思っています。

私もひとりな未熟な人間として、それでも職員の上司として巡り会えた奇跡を大切にしながら、職員の人生に関わらせてもらっています。

そんな私の根拠のない、教育のトライのお話、でした。

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