退職の見送り方。

教育のトライ

今日は教育のトライのお話。

人的資本を高める

事業所の教育方針を一言で、と言われたら「人生に役に立つ教育を」かな、と思います。すいません、大風呂敷を広げました。

事業所で勉強会は毎日行っていますし、1時間の勉強会も週に1回行っています。

それは家庭的な制約や経済的な事情があっても、自分が伸びることを諦めないでほしいと言う自分への劣等感の反映でもあります。

発祥は何であれ、うちの事業所を辞めたとしても、人生に有意義である学びをして、いつか振り返ったときに、いい職場だったなと思ってもらいたいのです。

そのためには個々の職員の人的資本の価値を向上させることが必要です。

訪問看護であれば算定に必要な介護保険、医療保険の料金や加算、訪問診療の料金システムや介護保険導入までの順序、福祉サービスに関する知識や、行政への手続の方法、窓口の把握など、多数あります。

それらは今後、訪問看護で働かなくとも自分の親が介護保険の対象になったときや、病院で地域連携にも利用できますし、日本で生きていく上では非常に必要な知識であると思います。

人生を語る

もちろん法制度は非常に必要な知識ですが、メインは1on1ミーティングにあります。

1on1ミーティングでは職員の人生に寄り添うことが多くあります。訪問看護は自分という人間をかけて行う仕事です。自分が与える印象や、思考の癖、医療従事者としての価値観や、人生観、色んなものが反映されるのが訪問看護のケアです。

1度職員のケアに同行すると、この職員はこんな人生を歩んできたんだろうな、という想像ができます。ケアで困難感を自覚した時は、利用者さんの人生と向き合う時間ではなく、まず自分の人生と向き合う時間が必要です。

そんな1on1ミーティングで涙する事もある、自信をなくす事もある、衝撃を受ける事もあります。毎回ではないですが、職員の人生という重さに、私も少し参加して重荷を背覆わせてもらったり、積み下ろしを手伝うこともあります。

人生を歩んできた過程で、自分自身が縛られてきたもの、思い込んでいたもの、自由を奪われていたもの、そんなことが洗い出され、浄化されていくことで、楽しい仕事に結びつきます。

人生の3分の1を過ごす仕事という時間を、楽しくしたいと思っています。

涙無くして

そんな思いを込めて関わった職員が、ライフステージが進んだり、家族形態の変化、自分や家族の病気など、色んな理由で職場を去るタイミングがあります。

ですが、基本的に私は「上司への尊敬がなくなったら職員が去る」という定義で考えています。

なので職員が退職する事も悲しいですが、自分のできなさに悲しくもなります。涙無くして見送れませんが、退職を告げられた1日だけ落ち込んで泣くことにしています。

私も人間なので、ちゃんと落ち込みますし、事業所の職員は大好きなので純粋に本当にただ悲しいです。

でもその悲しさが、また私を幸せにしてくれます。そんなに悲しくなるほど職員と関わることができたこと、それをまた生かして、私は成長していこうと思うし、教育の質も上げていけると思うのです。

事業所を辞めても、人生に役に立つ教育を、はその職員が辞めても、私の人生に残ります。

たくさんの愛情と感謝と尊敬を込めて見送りたいな、という綺麗事で最後は締めようと思います。悲しいけれど。

そんな私の根拠のない、教育のトライのお話、でした。

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