今日は本をよむことのお話。
本の感想
文章を読むことは日常的に多々あって、言葉にしてみればすぐ消えてしまうことも文章として残すとなると、気が重くなってしまう人は多いのだと思います。
私も毎月の訪問看護の報告書、計画書もじっくり書いていますが、どんな順序で記載するのがいいか、どんな言葉を使うのかがいいかよく悩みます。もちろん利用者さんのことを考えながら書くというのはもちろんですが、この報告書を読む支援者の方や医師はどう感じるんだろう、病態や生活を、そして私の関わりを分かってもらえるだろうかと考えながら記載します。
事実だけを書くことより、その出来事の奥深さや私の考え、周囲の人にどう感じてどう接していくか迷っているのであればその目印に少しでもなればいいなと思っています。
ですが、事実を書く、根拠に基づく医療でも私たちの経験や知識によって見える景色は異なります。性格や情緒、感情やバイアス、いろんなものが関わってきては事実が文章になる、その過程がとても繊細で好きな時間です。
きっと文章ってその時雨が降っているか、お腹がいっぱいで書いたか、明日の予定は何か、なんてそんな分からないような事にたくさん左右されていると思うから。
この本は色々な方の文体を5ページくらいでさっくりと解説してくれています。
最初はだいぶポップな文章の書き方だったので読むのに戸惑いましたが、簡便で読みやすく、作家さんの人柄も伝わってくる明るい本でした。
作家さん方は、意図してかどうかは分からないけれど自分らしい文章を書いています。一般人でもそれは変わりなくて、報告書を毎月読んでいる私ですら、あれこれこの職員が書いた文章じゃないなと気付くくらいです。
自分ってなんなのかと悩むことの多い現代人ですが、文章を書けばしっかり自分のことがわかる気がしています。
何を大事にして、何に注目して、何に心を動かされ、何を想像するのか。その文章は読み手に何を感じさせるのか、これで自分という人間がしっかりと分かってくるものだと思います。
文章にできないことももちろんありますが、含みを持たせる奥行きや、感情表現の仕方など、どんな人なのかは十分伝わるのが文章とするメリットであり、怖さです。
読み手にどんな感情を抱かせたいのか、どんなリズムで読んで欲しいのか、自分の何を知らせたいのかそんな赤裸々に自身を表現する方法が文章なのかもしれません。
言語化が難しい、なんてよく聞く悩みですが、言語にする分には声のトーンやジェスチャーがついてきます。ですが文章化には文章しかついてきません。文章を読む、読み手の人生や想像力にかかっているのです。
それを考えながら読み手と共同にて作る文章、愛おしいです。
そんな私の、本をよむことのお話、でした。

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